2019年9月24日 Posted by 編集部
クルマでスマホのナビが使えたらいいな。スマホのアプリがクルマで使えたらいいな。そう思ったことはありませんか?スマホとクルマをつなぐことで、スマホでおなじみのアプリがディスプレイオーディオ上で利用が可能になります。
2019年9月に発表された新型カローラでは、ディスプレイオーディオが標準搭載され、今後発売の車種でもディスプレイオーディオ標準搭載の車種が増えていくと考えられます。
この記事では、トヨタのディスプレイオーディオについて解説していきます。
【改良内容まとめ】トヨタ、アルファード・ヴェルファイア一部改良し2020年1月6日に発売!ディスプレイオーディオが標準搭載!
Contents
引用元:https://toyota.jp/dop/navi/displayaudio/
ディスプレイオーディオ(DISPLAY AUDIO)は、スマホとクルマをつなぐことで、スマホでいつも使っているアプリがディスプレイオーディオ上で使うこと出来ます。例えば、地図アプリ、音楽、ラジオ、通話、メッセージの送信などです。
ディスプレイオーディオのスマホ連携で、大きな特徴の1つが音声操作です。
クルマでアプリを操作する時に最も気になるのが、安全性です。運転中に直接スマホを触っての操作は事故につながるため、非常に危険で禁止されています。ディスプレイオーディオのスマホ連携では、SiriなどのスマホではおなじみのAIエージェントが音声操作をサポートしてくれます。
これにより、ナビの目的地の音声による設定や、ハンズフリー通話、音声でのメッセージの入力・送信なども可能になっています。クルマを停車させずともこういった操作が出来るのは便利です。
中には、従来の車載用ナビ機能を利用したいという方もいるかと思いますが、その場合はディーラーオプションで2種類のキットが用意されていますので、どちらかを選択することで利用出来ます。詳しくはこちら。
ディスプレイオーディオで出来ることの代表的な事例をご紹介していきます。
引用元:https://www.toyota-corolla.co.jp/
スマホで使っている地図アプリをクルマで使えます。停止中には、画面タッチ操作で、運転中にはステアリングのトークボタンから音声認識機能を立ち上げて、行き先を設定可能です。
スマホ連携ならではの機能として
などが挙げられます。日常生活とクルマが連携して便利です。
スマホ連携のため、地図は自動更新されますので、長年使うと考えた場合も安心ですね。
引用元:https://www.toyota-corolla.co.jp/
いつもスマホで聞いている音楽を楽しむことが出来ます。こちらも音声認識機能を利用して音楽の選択・再生が可能です。
残念ながら、テレビの視聴は、音声認識では操作出来ません。また、テレビも視聴には、サービスの加入が必要です。詳しくはこちら。
引用元:https://www.toyota-corolla.co.jp/
スマホの連絡先に登録してある相手なら、音声認識機能を使って、電話をかけたい相手を選んで通話することが出来ます。運転中に通話がしたいときも、クルマを停車させる必要もなく安全です。
引用元:https://www.toyota-corolla.co.jp/
メッセージは宛先を選ぶだけでなく、送信するメッセージも音声認識で入力することが出来ます。送信までを音声で出来ますので、助かります。
引用元:https://toyota.jp/dop/navi/displayaudio/
ディスプレイオーディオはスマホ接続の前提ではありますが、スマホをつながなくても出来ることがあります。
これらはスマホを繋がなくても利用出来ます。
DVD/CDデッキの搭載は一部の車種によっては、オプション設定になります。ディスプレイオーディオ本体の料金は、車種及び、ディスプレイサイズによって変わります。購入前に確認しておきましょう。
*1. Miracast™対応のAndroid™スマ ートフォン/タプレットが必要です。
スマホとクルマをつないで音声操作などの機能を利用するためには、車両標準の機能を使うか、オプションサービスを利用するかどちらかになります。以降では、それぞれについて細かく見ていきます。
2019年9月時点では下記の3つが用意されています。標準では、TOYOTA SmartDeviceLinkを利用することになります。オプションサービスに加入すれば、Apple CarPlay、Android Autoを利用することが出来ます。また、TVを見たい方も、オプションサービスへの加入が必要です。
【追記】2020年6月発売の新型車から、ディスプレイオーディオにApple CarPlay、Android Autoが標準搭載することになりました。これまでに販売済みのディスプレイオーディオ搭載車にもT-Connect通信によって、6月中旬以降、順次機能付与がされるとのことです。
対応サービス | TV視聴 | |
[車両標準]
ディスプレイオーディオに搭載 |
TOYOTA SmartDeviceLink | – |
[オプションサービス]
TV視聴とセットオプション |
Apple CarPlay | フルセグTV |
Android Auto |
オプションサービスを契約(購入)するには、T-Connectの利用契約(エントリープランまたは、スタンダードプラン)が別途必要です。T-Connect契約の基本サービスは5年間無料です。
オプション購入後は、T-Connectサービス継続に関係なく、TV視聴、スマートフォン連携サービスを継続して利用可能とのこと。6年目以降は基本サービスも有料になりますので、不要な方は解約しても良いかもしれません。
詳しくはページ下部にて。
以降では、TOYOTA SmartDeviceLink、Apple CarPlay、Android Autoの3つのサービスについて細かく見ていきます。
引用元:https://toyota.jp/dop/navi/displayaudio/
トヨタの提供するクルマとスマホをつなぐためのサービス。ディスプレイオーディオには標準搭載されています。オプションサービスに加入しない場合はこちらで、スマホとクルマをつなげることになります。
2019/9時点でSmartDeviceLink対応アプリは下記です。詳細はこちら。
iOS端末 | Android端末 | |
ナビゲーションを使う | LINEカーナビ
ポータブルスマイリングロード |
LINEカーナビ
TCスマホナビ |
音楽を聴く | LINE MUSIC | LINE MUSIC au うたパス |
ラジオを聴く | Stitcher for Podcasts | radiko auto |
天気を調べる | AccuWeather |
ナビを使う場合には、LINEカーナビが主になるでしょう。LINEカーナビは、LINEのAIアシスタントのClova(クローバ)を利用し、音声操作が可能です。ナビだけではなく、LINEメッセージの送受信、音楽再生などが可能です。
ナビ機能としても、LINEカーナビは、トヨタのハイブリッドナビエンジンを搭載していますので、高精度な到着予想時刻予想や、走りやすい道の案内をしてくれます。地図も自動で最新情報に更新されますので、安心です。
現時点では、TOYOTA SmartDeviceLinkで利用出来るアプリの数は多いとは言えず、クルマとスマホをつなげた場合の特徴である音声操作は、LINEのAIアシスタントClovaを利用するため、LINEカーナビを利用する場合にしか使えなさそうです。
アプリによっては、USBケーブル接続が必要になる場合があり、SmartDeviceLink使用時は、安全のためスマホ側に操作制限がかかる場合があるようですので、注意が必要です。
利用するためには、当たり前ですが、連携させるためにスマホが必要です。SDL(SmartDeviceLink)アプリ対応に対応している機種(iOS9.0以降、Android OS5.0以降)かつ、Bluetooth対応済み機種が必要になりますので、ご自身のスマホを確認しておきましょう。
利用前には初期設定も必要です。おおまなか流れはこちら。
設定の詳細はこちら。スマホのパケット通信料は自己負担になるようですので、通信量に気をつけている方は、wifi環境でのアプリのダウンロードが良いかもしれません。
引用元:https://toyota.jp/dop/navi/displayaudio/
【追記】2020年6月発売の新型車から、ディスプレイオーディオにApple CarPlay、Android Autoが標準搭載することになりました。これまでに販売済みのディスプレイオーディオ搭載車にもT-Connect通信によって、6月中旬以降、順次機能付与がされるとのことです。
オプションサービスを契約すれば、Apple CarPlayを利用することが出来ます。iPhoneなどのiOS端末とクルマを連携されるサービスになりますので、iPhoneで利用している対応アプリがクルマで利用出来るようになります。オプションサービスの契約には、T-Connectサービスの契約が必要です。
音声操作をするためには、iPhoneの設定でAIアシスタントのSiriが有効になっている必要があります。電話、メッセージ発信、ナビの目的地設定、音楽を聴くことが音声操作で可能です。その他、画面タッチ、ノブやスイッチによる操作も可能です。
また、スマホ、もしくはタブレットの接続にはデータ通信可能なUSBケーブルが必要です。
2019/9時点でCarPlay公式で確認出来る対応アプリの一覧です。他にも利用可能なアプリもあるかもしれません。アプリはApp Storeからダウンロード出来ます。
機能 | 対応アプリ |
電話をかける | 電話(iPhone標準) |
ナビゲーションを使う | マップ(iPhone標準) Google マップ Waze カーナビタイム Yahoo!カーナビ |
音楽を聴く | ミュージック(iPhone標準) Spotify VOX Amazon music Google Play Music |
ラジオ・音声を聴く | Podcast(iPhone標準) Stitcher Overcast NPR One Downcast オーディオブック(iPhone標準) Audiobooks.com Audible AWA Clammr |
エンターテイメント | At Bat |
メッセージを送る | メッセージ(iPhone標準) |
※一部のアプリケーションの使用には契約が必要な場合があります。
※アプリ使用時に発生する通信料はユーザー負担のようですので注意が必要です。
2019/9時点で公式サイトで確認出来るApple CarPlayに対応している機種は下記です。ご自身の機種を確認しておきましょう。
iPhone Xs | iPhone 7 | iPhone SE |
iPhone Xs Max | iPhone 7 Plus | iPhone 5s |
iPhone XR | iPhone 6s | iPhone 5c |
iPhone X | iPhone 6s Plus | iPhone 5 |
iPhone 8 | iPhone 6 | |
iPhone 8 Plus | iPhone 6 Plus |
初期設定は、SmartDeviceLinkより簡単です。
たったこれだけです。Siriを日頃から有効にしている方は、手順1は不要になりますので、ケーブルをつなぐだけでOKということになります。初期設定マニュアルはこちら。
引用元:https://toyota.jp/dop/navi/displayaudio/
【追記】2020年6月発売の新型車から、ディスプレイオーディオにApple CarPlay、Android Autoが標準搭載することになりました。これまでに販売済みのディスプレイオーディオ搭載車にもT-Connect通信によって、6月中旬以降、順次機能付与がされるとのことです。
オプションサービスを契約すれば、Android Autoを利用することが出来ます。こちらはAndroidスマホ/タブレットとクルマを繋げるサービスです。オプションサービスの契約には、T-Connectサービスの契約が必要です。
Googleアシスタントを利用して、音声操作が可能です。おなじみのGoogleマップでの道案内をしてもらえるのは嬉しいですね。
2019/9時点で、なんと対応しているアプリは256個以上!日本では使えないアプリや日本語に対応していないアプリもあるかと思いますが、非常の多くのアプリが揃っています。
全てをご紹介するのは難しいので、一部をピックアップしてご紹介します。対応アプリ一覧はこちら。
機能 | 対応アプリ |
電話をかける | 電話 |
ナビゲーションを使う | Google マップ Waze Yahoo!カーナビ |
音楽を聴く | Google Play Music Amazon music Spotify |
ラジオ・音声を聴く | シンプルラジオ TuneIn Radio Anchor Google Play ブックス Audible Podbeanポッドキャストアプリ Audiobooks.com |
エンターテイメント | MLB At Bat |
メッセージを送る | SMS Messenger Facebook Skype ハングアウト |
※アプリ使用時に発生する通信料はユーザー負担のようですので注意が必要です。
利用にはスマホにAndroid 5.0 (Lolipop)以上が搭載されていることが必要になります。公式によると最適な状態での利用のためには、Android 6.0 (Marshmallow)以上がおすすめとのことです。データ通信可能なUSBケーブルも用意しておきましょう。
初期設定の手順はこちら。
これだけです。Apple CarPlayと比べるとアプリのダウンロードと初期設定が必要になりますが、最初だけですし、あまり手間にならないでしょう。初期設定マニュアルはこちら。
ここまではスマホと連携してディスプレイオーディオを利用する方法を見てきました。しかし、これまで同様に使い慣れたナビを使いたいという方もいらっしゃるかと思います。その場合は下記のどちらかのナビキットを選択することで、従来の地図表示のトヨタ車載ナビとして使うことが出来ます。
エントリーナビキット | T-Connectナビキット |
税込66,000円 [販売店装着オプション] |
税込110,000円 [販売店装着オプション] |
・渋滞情報などを文字や図形でナビに表示するVICS WIDE対応 ・目的地検索(住所/50音/電話/履歴など) ・5ルート探索/表示 など |
|
T-Connect エントリー※ ・ヘルプネット ・eケア ・マイカーサーチ (うっかり通知/リモート確認・操作) ★マイカーサーチPlus※エントリーナビキットを装着していない車両でも利用出来るサービスです。車種によってサービスが異なります。 |
T-Connectスタンダード T-Connectエントリーのサービス + ・マップオンデマンド ・ハイブリッドナビ ・エージェント ・マイカーサーチ(カーファインダー) ・Apps ★オペレーターサービス/ オペレーターサービスPlus |
T-Connectエントリー/スタンダード基本サービス 5年間無料 6年目以降 年払い3,630円/年(税込) または月払い330円/月(税込) |
★オプション有料サービスになります。詳しくは公式サイトでご確認ください。
ナビキットを設定する場合には、同時にT-Connectサービスへ加入することになります。エントリーナビキットはT-Connectエントリープラン、T-ConnectナビキットはT-Connectスタンダードプランです。
どちらのT-Connectサービスも5年間無料で利用出来ますが、6年目以降は料金が発生します。
どちらのナビキットを選択しても車載ナビは使えます。より早く到着するルートの検索や、正確な到着時刻予想出来るハイブリッドナビ、地図データを最新の情報に3年間無料で更新出来るマップオンデマンドを使いたい方は、T-Connectナビキットを選択する必要があります。詳しいご利用条件などは公式サイトでご確認ください。
この記事では、ディスプレイオーディオついて見てきました。簡単にまとめます。
今後は、ユーザーの様々なニーズに応えるため、ディスプレイオーディオ搭載の車両増える見込みです。2019/9月に発表された新型カローラでは、国内トヨタ初でディスプレイオーディオが標準搭載されました。2020年には、人気のアルファード・ヴェルファイアでもディスプレイオーディオが搭載されます。一部改良後のアルファード・ヴェルファイアの価格はこちら!
初期設定や契約など少し煩雑ではありますが、スマホのアプリをクルマで使えるのは魅力的ですね。乗り換えたいクルマに搭載されていくか楽しみにしておきましょう。