2021年9月16日 Posted by 編集部
車を購入する時には当然代金の支払いが必要ですが、手に入れたらお金がかからないわけではありません。その後も、安くはない維持費と呼ばれるお金がかかります。
こちらでは具体的な維持費の内訳やシミュレーション、節約の方法などをご紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。
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実は維持していくためには、多数の費用がかかるため、そこも踏まえて購入しないと後悔してしまうこととなってしまいます。
維持費にはこういった項目がありますので、細かく見ていきます。
まず必ずかかってくるのが税金です。自動車税(種別割)と呼ばれる税金は、すべての方が年に1回支払わなければなりません。軽自動車の場合は、軽自動車税(種別割)と呼ばれます。
車の排気量によって金額が変わってきますので、自分が狙っている車の場合いくらかかりそうかチェックしておきましょう。
自動車重量税は、車の重さによって課税される税金です。0.5トン毎に金額が変わってきます。自動車重量税は、車検の有効期間分を前払いする仕組みになっています。そのため、車の購入(登録)時と、車検の度に支払うことになります。
さらに、13年経過した車両は、自動車税(種別割り)と自動車重量税が値上がりし、自動車重量税は、18年経過すると更に値上がりします。
電気自動車やハイブリッド車など、環境に優しくエコにつながる場合、税金が安くなる場合もありますので覚えておきましょう。
必ず入らなければいけない自賠責保険と、事故が発生した場合に補償を手厚くしておきたい場合に加入しておくと安心な任意保険があります。つまり、自賠責保険料は全員支払う必要があり、任意保険料は加入した方が支払う必要があります。
自賠責保険料の場合は事故に遭ったとき、対人の補償はしてくれますが、相手方の車などの補償はなく、対人の補償額も十分とは言い切れません。また、自分や同乗者の怪我等や、自分の車などへの補償はしてくれません。
そのため、万が一に備えて、足りない部分については、任意保険で備えておくと安心です。
engcarでは、任意保険の取り扱いがございますので、ご希望の方は、お申し付けください。保険の概要はこちら。詳細は店舗スタッフにお尋ねください。
車は、メンテナンスでもお金がかかってきます。
まずは、法定点検の費用です。法定点検は法律で義務付けられており、12ヶ月点検と24ヶ月点検があります。車が故障なく安全に走行出来るかどうかの確認をしてもらいます。
続いて、車検費用です。車検は、新車購入から3年後、その後は2年毎に受ける必要があります。道路運送車両法で定められた保安基準を満たしているかどうかの確認になります。一度に出て行くお金は大きいので、車検費用を見越して貯金などをしておく必要があります。消耗している部品や交換が必要なものが増えてくると、かなりの費用がかかってしまいます。
その他、車検以外のタイミングでも、タイヤやオイルなどの消耗品の交換は必要になってきますし、車をぶつけてしまった場合には、修理代もかかってくることもあるでしょう。
ガソリン代も安くはない金額が毎月かかってきます。
どれだけ走行するかによって大きく変わってきますので、購入前にはどの程度かかりそうかシミュレーションをしておくと良いでしょう。
維持費の中でも大きな出費となるのが月々の駐車場代です。
特に、都心部では駐車場代が高くなる傾向にあり、東京都の23区では3万円前後が一般的な金額になりそうです。更に高いところだと5万円を超えてくる場合もあります。
月々2万円の駐車場代でも年間で24万円かかりますので、よく考える必要があります。
では年間で実際にどのくらいの維持費がかかるのかシミュレーションしてみましょう。
税金関係と自賠責保険料を合わせると、約24,000円/年くらいかかってきます。さらに任意保険料を支払う場合、保険の内容によって金額は変わってきますが80,000円としておきます。
ガソリン代も走行距離で大きく変わってきますが、130円/L、燃費22km/Lで、年間10,000km走行するとした場合、年間で59,090円となります。
駐車場代が月10,000円とすると年間で120,000円となります。
他にも、車検代や消耗品代などを考慮すると、年間で約350,000円前後はかかってくる可能性があります。
※あくまで目安の金額です。車や地域などによって大きく金額が異なってくる可能性があります。
こちらは軽に比べるとある程度大きさもあるため、税金や保険料をはじめすべての金額が高くなります。
税金関係と自賠責を合わせると約55,000円から65,000円かかってきます。ここでは、任意保険料は90,000円とし、ガソリン代は130円/L、燃費12km/Lで、年間10,000km走行するとした場合、年間で108,333円となります。
駐車場代は、軽自動車と同じく月10,000円とすると、年間で120,000円となります。
車検費用などのメンテナンス費用も軽に比べてすべてが高くなってきますので、年間で約450,000円前後かかるでしょう。
※あくまで目安の金額です。車や地域などによって大きく金額が異なってくる可能性があります。
こんなにもかかるとわかってしまったら、少しでも安くして節約したいと考えるのではないでしょうか。
費用を抑えるためには、いくつかポイントがありますのでこちらで紹介していきます。
維持費の安い車を選びましょう。軽自動車は、税金・燃費・車検代などが安くなるので、もし選べるなら軽自動車が節約の観点ではオススメです。
「エコカー」を選ぶと減税や免税になる場合がありますので、車を選ぶ際には意識してみてください。
また、燃費の良い車を選ぶことも大事です。燃料代も積み重なるといい金額になりますので、気をつけましょう。
車はどう使うかで燃費が変わってきますので、使い方を見直すのは1つの節約のポイントです。
急停止、急発進は燃費が悪くなりますので、日々の運転を気をつけることも大事です。ずっと重たい荷物を積んだままにしておくと燃費が悪くなります。必要のない時は車から降ろしておきましょう。
よく行くガソリンスタンドのクレジットカードを持つ、会員になってポイントを貯めるというのも節約につながるためおすすめです。
任意保険は、万が一に備えて加入をしておく方が良いですが、補償の範囲を見直すと節約できるかもしれません。
例えば、自分の車には補償はいらないと考えているのに、補償がついてしまっている場合もあれば、いくつかの保険で補償の内容が重複していることもあります。
自分にとって最適な補償範囲になっているか見直すことで、保険料を抑えられるかもしれません。
維持費ではありませんが、新車に強いこだわりがなければ、中古車を選ぶのも節約につながります。
中古車と聞くと状態が心配になる方もいるかもしれませんが、中には数千kmしか走っていない状態の良い車も沢山あります。
それでも、新車と比べると随分安く購入出来ることがありますので、節約をしたい方は中古車で車を探してみるのも良いでしょう。
関連記事:新車と中古車とどちらがおすすめか、メリットとデメリットから考える
車は同じ車に長く乗り続ける方がお金がかからないと思っている方が多いのではないでしょうか。場合によっては、そうではないこともありますので、ポイントを解説していきます。
車は長く乗り続けていると維持費があがります。13年経過すると税金が上がりますし、消耗部品の交換や、故障の確率も上がりメンテナンス費用も上がります。
また、最新の車は燃費も良くなっていますので、実は乗り換えた方が維持費が下がるケースは少なくありません。乗り換え費用と維持費を考えてどちらがお得か計算してみると良いでしょう。
車検のタイミングでは、安くはない車検費用がかかります。車検費用を考えると、実は車検前に乗り換えをした方がお得になる場合も考えられます。
車検の費用の考慮して、車検前には一度乗り換えをご検討頂くのも良さそうです。
今はもう生産中止になってしまったエスティマについて、「【検証:知らなきゃ損】エスティマを5年と10年で乗り換えた場合の費用の違いは?中古車エスティマの売却のコツとは?」という記事で、いつ乗り換えるのがお得かをシミュレーションしていますので、よろしければご覧下さい。
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