2018年3月29日 Posted by 編集部
アルファードの購入を検討している方の多くが、サイズを気にしているようです。たしかにアルファードは大型な車種の1つなので、運転しやすいのか、狭いスペースにもしっかり入れられるのかなど、気になる点はあります。
ここではアルファードのサイズを中心にその性能をチェックしていきましょう。10系、20系、30系前期、30系後期と歴代のアルファードのサイズをまとめています。
Contents
最新モデルから順に、外装のサイズを見ていきます。後半で、歴代モデルの比較をしています。
新型アルファード、つまり2017年に登場した30系の後期モデルの寸法は、全長4,950mm、全幅1,850mm、全高1,935mmとなっており、歴代で最も大きくなっています。
*ホイールベースとは、フロントタイヤの中心から、リヤタイヤの中心までの長さのことです。ホイールベースが長いと、直進安定性が高まりますが、小回りはききづらくなります。
※グレードやモデル、装備品によって多少のサイズ差があります。
30系前期モデルは、全長4,935mm、全幅1,850mm、全高1,880mmとなっています。
※グレードやモデル、装備品によって多少のサイズ差があります。
20系アルファードの寸法は、全長4,885mm、全幅1,840mm、全高1,900mmです。
※グレードやモデル、装備品によって多少のサイズ差があります。
初代の10系アルファードのサイズは、全長4,840mm、全幅1,805mm、全高1,935mmです。
※グレードやモデル、装備品によって多少のサイズ差があります。
全長[mm] | 全幅[mm] | 全高[mm] | ホイールベース[mm] | |
30系後期 | 4,950 | 1,850 | 1,935 | 3,000 |
30系前期 | 4,935 | 1,850 | 1,880 | 3,000 |
20系 | 4,885 | 1,840 | 1,900 | 2,950 |
10系 | 4,840 | 1,805 | 1,935 | 2,900 |
※グレードやモデル、装備品によって多少のサイズ差があります。
アルファードのサイズは、初代の10系から徐々にではありますが、サイズは大きくなって来ています。初代と最新モデルを比べると、全長+110mm、全幅+45mmとなっています。
30系後期モデルは30系前期モデルと比較すると、全長が少しだけ長くなっており、全高標準装備であるエグゼクティブラウンジの高さについては後期モデルと変わりません。
そうでなかった場合は、同じ装備品で前期モデルから後期モデルへ乗り継いだとしても高さが変わっていますので、高さ制限がある場所では注意が必要になっています。
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次にアルファードの室内の寸法についてチェックしてみましょう。
下記の表のように10系から比べると室内は徐々に広くなってきています。30系後期は、20系より室内は広くなっていますが、30系前期からは変更はありません。一応、室内の広さについては、社内測定値とのことですので、多少の差はあるかもしれませんが、気にするほどではないでしょう。
室内長 | 室内幅 | 室内高 | |
30系後期 | 3,210mm | 1,590mm | 1,400mm*1 |
30系前期 | 3,210mm | 1,590mm | 1,400mm*1 |
20系 | 3,160mm | 1,585mm | 1,400mm*1 |
10系 | 3,085mm | 1,585mm | 1,390mm*2 |
*1 ムーンルーフの装着時は1,360mmになります。
*2 ムーンルーフの装着時は1,355mmになります。
30系後期のその他のサイズについてみていきます。
ステップ幅は180ミリと十分なサイズが確保されていて、ステップ高も350ミリと無理なく乗り降りができる高さを実現しています。スライドドアの開口幅も780ミリで、大きく開くことからセカンドシートはもちろん、サードシートへも乗り込みやすくなっています。
後席へもラクラク乗り降りできるサイズなので、お子さんや友人を乗せてドライブなんて時をはじめ、後席に荷物を乗せたい時も便利です。
スライドドアに関してはアシストグリップも長さが485ミリと大型化が施されていて、より開け閉めが楽になっているのも注目でしょう。とにかく広々とした室内空間が作り出されていて、インテリアの高級感と合わせて快適なドライビングを楽しむことが可能です。
さらにSAパッケージでは、助手席にはロングスライドレールを装備、最大で1,160ミリもスライドさせられます。セカンドシートの位置とほぼ同じくらいまでスライドさせることで、助手席も擬似的にセカンドシートとして扱えるようになります。これも十分な室内空間を持っているアルファードならではでしょう。
数字を見てもピンとこない部分があるかもしれませんので、時間があればお店で現車で体感していただくのが良いでしょう。
内装の詳細については、下記の記事にまとめてありますので、是非チェックしてみてください!
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続いて、最小回転半径についてみていきます。最小回転半径というのは、要はその車がどのくらい小回りがきくのか、という目安です。
最小回転半径の数字が小さいほど小回りがきき、車を切り返しやすかったりUターンしやすかったりします。たとえば軽自動車などは車体そのものが小さく、タイヤも小さかったりするので最小回転半径に優れていて、小回りがききます。
ではアルファードはどうなのか?アルファードは広く快適な室内空間を持ち、積載性能や直進安定性に優れていますが、やはり運転のしやすさは気になるところです。
最小回転半径 | |
30系後期 | 5.6m/5.8m |
30系前期 | 5.6m/5.8m |
20系 | 5.7m/5.9m |
10系 | 5.6m/5.8m |
新型アルファードの最小回転半径は5.6メートル、もしくは5.8メートルとなっています。なぜ最小回転半径に違いが出ているのか、これはグレードによって最小回転半径が変わるからです。
ガソリン車のグレードのほとんどが5.8メートルですが、Xグレードのみ5.6メートルとなります。ハイブリッド車は全て5.6メートルです。同じ車種ですがグレードによって最小回転半径に0.2メートルの差が出るので注意しましょう。
ミニバンですから軽自動車などと比較すれば当然負けてしまいますが、アルファードのサイズを考えるとこれは十分な最小回転半径と言っていいのではないでしょうか。
下記が、兄弟車であるヴェルファイアがUターンをしている動画です。Uターンし終わるところまでは映像に出来ておりませんが、これくらいの道幅ですと少し膨らむと一発でUターンが出来ます。
アルファードのフロントガラスのサイズをメジャーで測ってみました。サンシェードのご購入などをご検討中の方はご参考にして頂ければと思います。
但し、多少ズレがあるかと思いますので、あくまでご参考でお願いします。実サイズと異なった場合の責任はとれませんので、ご了承ください。
フロントガラスの横の長さは上辺で1,410mm、下辺で1,555mm、縦の長さは1,085mmでした。また、右辺に沿って測ると1,210mmでした。
アルファードのフロントガラスの縁は、ブラックでカラーリングがされています。その内側が、車内から見えるフロントガラスのサイズとほぼ同じです。
測ってみたところ、横の長さは上辺で1,415mm、下辺で1,470mm、縦の長さは上がインナーミラーの付け根あたりまでで930mmでした。
縦の長さはインナーミラーの付け根が確認しづらかったため、ズレが大きい可能性がございます。ご了承ください。
室内空間が広くなるなど、サイズが大きいことのメリットもありますが、やはり運転しやすいかは問題になってきます。そこでアルファードではサイズの大きさをカバーできるよう、嬉しい装備が搭載されています。
引用元:https://toyota.jp/safety/scene/highway/
これは30系後期モデルで搭載された機能で、コンピューターが道路のラインを認識し、車がラインを超えそうな時に警告したり、ハンドル操作を支援してくれる機能です。
サイズが大きいと無意識でラインに近づいてしまうことがありますが、そうした事態を防いでくれるわけです。
これも30系後期モデルで新登場した機能で、車両後方カメラの映像をインナーミラー内のディスプレイに表示することが出来ます。
このサイズの車両だからこそ、大きな荷物を荷室に積むこともあるでしょう。その場合、後方の視界が悪くなりがちですが、デジタルインターミラーを使用すれば、視界を遮るものがない状態で後方を確認することが出来ます。
鏡面ミラーモードとデジタルインナーミラーモードに切り替えることが出来るのですが、走行中は危険なので、切り替えは止めましょう。Executive Loungeを除く全車種にメーカーオプションとして設定することが出来ます。
人気のオプション装備の1つです。
▼実際の見え方や操作方法はこちら▼
隣のレーンを走るレーダーで検知するシステムです。隣接レーンの最大約60m後方までモニターし、車両を検知するとドアミラーに搭載されたLEDインジケーターが点灯して教えてくれます。
車線変更時の後方確認をアシストしてくれます。大型車は、後側方はドアミラーではなかなか確認しづらいですよね。
こちらもExecutive Loungeを除く全車種にメーカーオプションとして設定することが出来ます。
2018年10月の一部改良によって、メーカーオプションのセットの組み合わせが変わり、ブラインドスポットモニターとデジタルインナーミラーがセットオプションになりました。詳しくは下記のガイドにて。
▼関連ガイド▼
全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース | |
アルファード | 4,945 / 4,950mm | 1,850mm | 1,935mm | 3,000mm |
ヴェルファイア | 4,935mm | 1,850mm | 1,935mm | 3,000mm |
※グレードやモデル、装備品によって多少のサイズ差があります。
アルファードとよく比較されるのが、兄弟車のヴェルファイアです。基本性能は同じですが、外装のデザインが違いますので、若干サイズに違いが出ています。最新の30系後期モデルで比較すると、アルファードの方が10~15mmだけ全長が長くなっています。
ヴェルファイアは全グレードで全長4,935mmですが、アルファードは標準ボディモデルで4,945mm、エアロボディモデルで4,950mmと全長に差が出ています。
しかし、このくらいのサイズ差であればどちらの車にするかの決め手にはなりませんので、デザインや価格などその他の要素で判断するのが良さそうです。
同じくLLサイズのミニバンとして人気のエルグランドとも、サイズを比較しておきましょう。
サイズ比較 | アルファード | エルグランド |
全長 | 4,945~4,950mm | 4,945mm |
全幅 | 1,850mm | 1,850mm |
全高 | 1,935mm | 1,815mm |
ホイールベース | 3,000mm | 3,000mm |
室内長 | 3,210mm | 3,025mm |
室内幅 | 1,590mm | 1,580mm |
室内高 | 1,400mm | 1,300mm |
最小回転半径 | 5.8m | 5.7m |
やはり目立つの全高(室内高)の違いです。アルファードの方が、全高が120mm高くなっており、その分室内高も100mm高くなっています。室内を広く使えるのはアルファードですが、エルグランドは車高を低くし走行の安定性を重視していますので、どちらを取るかは好みが分かれそうです。
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各世代のアルファードのサイズ比較をし、30系後期アルファードのその他のサイズについても見てきました。アルファードは2017年のマイナーチェンジでさらに進化を遂げ、大きなサイズでありながら運転のしやすさも持っています。
とはいえ、サイズの問題で通れない道があったり、駐車が出来ない場合もあるかと思います。2019年6月現在も、注文から納車まで数ヵ月かかっている大人気のアルファードですので、すぐに注文をしたい気持ちはよく分かりますが、しっかりサイズを確認から購入に進みましょう。
こちらの記事がお役に立てば幸いです。
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