2019年1月7日 Posted by 編集部
昨年は大変お世話になりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
年が明けて、早速多くのお問い合わせを頂いております。ありがとうございます。
2019年のオークションは本日から始まっていきますが、年明け早々、株価と為替に大きな動きがありましたので、情報共有させて頂きます。
中古車のアルファード、ヴェルファイア、エスティマ、ハリアーなどマレーシアに輸出されるモデルの日本のオークション取引価格は、日本より取引価格の高い、マレーシアでの人気で決まっていきます。
一見、株価と為替の動きはオークション相場に影響がないように思えるかもしれませんが、輸出が前提の相場価格になりますので、為替の影響を大きく受けます。
年明け、海外投資家の思惑や、アップルの業績予想の下方修正が発表されたことから、株価が大きく落ち込み、為替も悪化しました。
現在はなんとか少し戻して来ているところですが、米中貿易戦争に伴い、中国の景気の悪化や中国との経済のつながりが深いマレーシアを含むアジア、その他地域の国々の経済も不安定な状況になりつつあります。
ドル円の組み合わせで言うと、年末1ドル110-111円程度であったところから、年明け直後には105円台まで円高が進み、現在は108円台を推移しています。
マレーシアの通貨リンギットと円の通貨ペアも影響を受け円高となり、マレーシアのお客様から見ると、大きく原価が上がってしまいました。
年明けも海外セールスマン達は、海外のお客様と連絡を取っておりましたが、為替の変動を受けて、お客様も仕入れに慎重になっており、一旦買付を止めるお客様もちらほらいます。
オークションはまだ始まっていませんでしたが、実はこのような動きがありました。2019年の年明けのオークション相場、荒れるかもしれません。すごく心配です。。。
エンドユーザーの皆様にとりましては、一見関係ないようにみえて、売却のタイミングに株価と為替は密接に影響をします。
輸入業者が仮に今日車を買った場合、私共、輸出業者が船積の手配をして、現地のショールームに並ぶまでに約2ヵ月かかります。
マレーシアには、まだ日本のようなオークション会場が存在しません。
つまり、マレーシアの輸入業者は、一旦輸入したら、エンドユーザーに販売するまで換金することができないため、今買ってからショールームに並ぶ2か月後のマレーシアの経済状況、今のトレンド、常に変わる為替、オークション相場を考慮して慎重に購入しています。
高掴みしたら売れても損失か場合によっては、長期在庫になってしまいますから、、、。
オークション相場も株や為替と同じで、仮に今日の日経平均が2万円だったとしても、夜にニューヨーク市場が大幅に下げたら、翌日の日経平均は2万円かそれ以上になることは稀で株価と為替は悪化し、その日のオークション相場も引っ張られて安くなります。
輸入業者、輸出業者の中には、為替に関係なく強気に買い続ける人、為替が悪化すると輸入を一旦止める慎重な人と様々います。
それは株や為替の世界でも同様で、リスクオフする人が多い中、リスクオンで行く人などいろんなスタンスでポジションをとる人達はいると思います。
その中で、12月中旬相場が高かった時に売却されたエンドユーザーの方の売却タイミングは絶妙だったと思います。その後、年末のニューヨーク市場の株価下落と為替の悪化のタイミングで相場が弱くなりました。
逆に相場が高かった時に、弊社と他社で見積もりをだし、その時は値段が跳ねることを期待し、どちらにも売らなかったお客様で、年末の状況を見て、焦って弊社に連絡を頂いて2週間前の値段で売りたいと言われた方々もいっぱいいらっしゃいました。
しかし、マレーシアの輸入業者のほとんどが、オークションの落札価格を見れる仕組みになってしまっているので、相場が下がっているタイミングでは、輸入業者も様子見ないしは、断られてしまうことになりますので、やはりタイミングは大事です。
以前のブログでも書きましたが、是非ご納得するまで他社で見積もりをとっていただき、最後に弊社にお問い合わせをください。弊社は、株価、為替、先行きの見通し、現地の売れ行きなど加味して、値付けをさせて頂いております。
ENGの本業は、海外のお客様が欲しい値段でオークションやディーラーに流通している車やエンドユーザーの皆様からのお車をそのタイミングで適正に値付けをし、お客様が利益がでる車を輸出するのが仕事です。
タイミングで弊社の値段が上、下はあるかと思いますが、あくまでも海外のお客様があって、初めて弊社があり、エンドユーザーの皆様にも還元できるビジネスモデルです。
エンドユーザーの皆様におかれましては、ご納得いただく値段で売却できるように株価、為替の動向を見ながら、弊社のブログや他社ブログも見て情報収集をしていただき、売却のご決断をしていただくのがよいかと思います。
今年も皆様のお役に立てるように情報発信をしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。