2019年1月14日 Posted by 編集部
先週から新型30系後期アルファード・ヴェルファイアの相場落ちてきています。ここから新型の相場は上がる可能性は低いかもしれません。
その理由を3つ共有させて頂きます。
1つ目の理由は、大手輸出業者が、それぞれのマレーシアのお客様のショールームに並べる分の台数をほぼ既に確保しているということです。
海外のお客様(輸入業者)としては、新商品である新型をショールームに並べたいという思いがあります。
自分のお店で新型が並んでおらず、隣のお店に並んでいれば、現地のエンドユーザーのお客様もそっちに足が向いてしまう可能性が高いからです。
そのため、ショールームに並べる分の確保については、相場が形成されていない輸出開始前であっても強気の値段で買いの注文をいれてくることが多いです。
弊社株式会社ENGでも12月の上旬にお客様から新型の大量オーダーをもらい、そのご要望に応えるべく、新型を買ってまいりました。
その結果、ENGは、1月末に第1陣として、海外のお客様に新型を300台以上輸出をします。ひとまず、これでENGのお客様のショールームに並べる分については大丈夫そうです。
他の大手輸出業者も、状況を聞いてみると11月12月でおおよその台数を確保出来ているようです。
先日お伝えしたように為替が良いとは言えない状況で、ショールームに第一弾として並べる台数の確保がほぼ出来ているので、海外の輸入業者は強気の仕入れをしていた12月と違い、買いを止めたりと、仕入れに慎重になっています。
年明けのオークションで主に応札しているのは、小さめの輸出業者で、輸入業者からのピンポイントの数台オーダーを買いに来ている状況ですので、継続して買いが続くかはわかりません。
マレーシアでは、現地トヨタが新車の30後期アルファード、ヴェルファイアを販売していますが、その値段が非常に高いため、その価格差から日本からの中古輸入車が人気があります。
しかし、現地トヨタが新車売れ行き改善のため、新車ヴェルファイアの販売価格を値下げしました。
現地、エンドユーザーからすると、保証付きの新車と、1年落ちの中古車(並行輸入車なので保証なし)の比較になりますが、今回の値下げでその価格差が小さくなったことから、新車へ流れるお客様が増える可能性があります。
そうなると、日本からの中古車ヴェルファイアについては販売価格を下げざるを得ませんので、日本からの仕入れ価格、つまり、オークション相場も下落します。
この状況から、ここから相場が下がる可能性はあっても、相場が上がる可能性は非常に低そうです。今後、ヴェルファイアは、値段が渋くなるかもしれません。
ENGのお客様で、現地で一番販売力のあるA社が、現在新型の仕入れを行っておりません。あと1ヶ月もすれば、新型の需要に対して供給が追い付き、相場が下落すると予想をしており、仕入れはそれからと考えているからです。
他にも数社こういったお客様がいらっしゃいます。
マレーシアでは、2月頭から2週間ほど旧正月に入ります。その間、現地の輸入業者も営業を止めるので、1月に輸出した新型が現地のショールームに並べて販売が開始されるのは、旧正月明けになります。
その頃には、日本では今よりも新型の流通台数が増えているはずですので、現地お客様の予想通り相場が落ちる可能性があります。であれば、無理にこのタイミングで仕入れをしなくても、その状況を見てからでも遅くはないだろうということです。
ちなみに、先週金曜日のUSS名古屋会場のオークションを見ても、応札が非常に弱いです。ENGも相場に対して激安で落札できた車両が何台もあります。
これらの状況から現状から相場が下がることはあっても、上がる可能性は非常に低そうです。1月登録、2月登録にお乗りのお客様は、これらの情報を踏まえて売却タイミングをご検討いただくのが良いかもしれません。皆様のご参考になれば幸いです。
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