2018年10月25日 Posted by 編集部
本日は関東圏で最大規模のオークションの開催がありました。本日も非常に出品台数が多かったですが、全体的に相場下落してきています。30前期のヴェルファイア、アルファードはグレードによっては、これまでの相場より30万円安い値段で落札されているお車もありました。
明らかに、応札している人が少なくなって来ています!
オークションは2人以上が競り合って値段が上がっていくシステムです。たとえ、1人が大きな予算を持っていても、他に応札する人がいなければ値段は上がりません。
その応札している人が減ってきている理由を見ていきます。
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先日の記事「マレーシアの動向と30前期の年末年始に向けての相場状況」でもお伝えしましたが、為替の変動はオークション相場に影響します。昨日もニューヨークダウが下落し、それに伴い日経平均も下落しています。
こういう為替が悪い時は、マレーシアの輸入業者は様子を見ることが多く、本日は応札が少なかったというのがあります。
もう少し為替と輸入業者の関係性を知りたい方は、先日の記事をお読み頂ければと思います。
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また、本日も非常に多くの車が出品されていましたが、今年は異例です。
というのも、例年オークションは年始から4月頃までが繁忙期で、梅雨から夏の間は閑散期、秋から年末まで徐々に出品台数が増えてくるといった流れになっています。
が、今年はマレーシアの駆け込み需要で相場が高騰したことで、例年閑散期の夏から出品台数が増え、そこから相場が下落しなかったため、出品した者勝ちのような感じになり、非常に多くの車が出品されています。もしかすると、最近は相場が落ちる前の駆け込み出品かもしれません。
このように出品台数が非常に多い状況で、あまり規模が大きくない、資金力のない輸出業者は、資金繰りが苦しくなってきており、応札出来なくなってきています。
3つ目の理由は輸入許可証の使い切りです。
ご存知ない方がほとんどかもしれませんが、マレーシアへ車を輸入するためには、輸入許可証が必要です。この輸入許可証は、輸入する車1台に対して1枚必要で、輸入許可証を持っている枚数分車を輸入出来るということになります。
マレーシアの輸入業者の中には、この繁忙期並の出品台数で、この年末までの分の輸入許可証をすでに使い切ってしまっている輸入業者も出てきています。
つまり、その輸入業者は年末まで車を輸入することが出来ません。必然的に、その輸入業者と取引をしている輸出業者の応札も減ることになります。
為替に関しては今後どうなるか、というところはありますが、資金繰りの件はこの出品台数が続くとなかなか解決出来ることではありませんし、輸入許可証は使い切っていると年末までどうしようもありません。
明日以降も非常に多くの出品台数が続く予定ですので、更に相場が下がるかもしれません。特に30前期のアルファード、ヴェルファイアは、30後期の輸出スタートを控えており、ここから相場が上がることはありませんので、このまま乗り続けるか、このタイミングで売却をするかの決断が必要かもしれません。
ENGがお付き合いさせて頂いているマレーシアのお客様はまだまだ輸入許可証をお持ちですので、まだまだ買取をさせて頂くことが可能です!売却ご検討中の方は、相場が更に下がる前に、お早めにご連絡下さい。
すでに多くの方からお問い合わせを頂いており、大変申し訳ございませんが、ご連絡にお時間を頂いている状況です。順次ご連絡をさせて頂いておりますので、お待ち下さいませ。
最後に30後期の相場についても少し触れておきます。
さきほど、資金繰りの件をお話しましたが、資金力のある輸出業者でも余裕とは言えないレベルの出品数が続いており、明日以降も非常に多くの出品が続く見込みです。
そのため、輸出開始まで3~4ヶ月車を寝かせておく必要のある、30後期まで手を伸ばす余裕がなく、1月2月登録の30後期も年末まで一時的に相場が落ちるかもしれません。応札する人が少し減ってきています。
買い手があってのオークション相場です。買い手が買いたくても買えない状態であれば、どうしても値段は下がります。
売却ご検討中の方、売却のタイミングを探っている方はこの辺も考慮されるのがよいかもしれません。
皆様からのご連絡お待ちしております!
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