2021年6月10日 Posted by 編集部
TOYOTAは、2021/6/10に新型ランドクルーザー300を、中東地域を中心にオンラインで世界初公開しました。2021年夏以降に世界各地で発売予定とのことです。
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新型ランドクルーザー(海外仕様)
ランドクルーザーは1951年8月に誕生し、70年にわたって人々に安全と安心を届けてきました。「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」として、ランドクルーザーを鍛え、進化させてきたとのことです。
世界中で使われるランドクルーザーの用途 (コスタリカの農場・ステーションワゴン型ランドクルーザー)
今回フルモデルチェンジをする新型ランドクルーザーの開発の狙いについても
と、これまでのランドクルーザーの伝統を引き継ぐものになっています。
新型ランドクルーザーでは、TNGAに基づく新GA-Fプラットフォームを採用。フレーム、車体を含めた車両全体の軽量化(-200kg)・低重心化、重量配分・サスペンション構造の改善等が実施されています。
更に、「凄腕」「匠」といった熟練テストドライバーやダカールラリー出場ドライバーをはじめとする評価メンバーによる実路走行での作りこみを通じて、オンロード、オフロードの双方で運転しやすく、疲れにくいクルマを目指しています。
具体的には、悪路走破性能の向上のために、次のような開発や新技術の採用が行われました。
E-KDSS
サスペンションの基本性能(ホイールアーティキュレーション : タイヤの浮きづらさ)と、「E-KDSS(Electronic Kinetic Dynamic Suspension System)」の採用により接地性が向上。
マルチテレインモニター
マルチテレインセレクト
ドライバー視点で障害物を直感的に可視化できる「マルチテレインモニター」と、走行路面を判定し、自動でモード選択する「マルチテレインセレクト」も採用されています。
外装は、写真のようにフロントのデザインが変更。オフロード走行時のダメージを受けにくいランプ位置やバンパー造形など機能美が追求されています。
また内装は、直感操作ができるスイッチ類を機能ごとにレイアウトし、形状や色など操作性を考慮したデザインとすることで、快適性を追求。悪路状況でもクルマの姿勢を捉えやすい水平基調のインストルメントパネルも採用されています。
写真は、海外仕様なので、左ハンドルになっています。
一方で、全長・全幅・ホイールベースなどの車両サイズと、ディパーチャーアングル・アプローチアングルは従来型の200シリーズが踏襲されているとのこと(一部グレードを除く)。ランクル200のサイズを把握しておくと、大体のサイズ感が掴めそうです。
▼ランクル200のサイズはこちら▼
ランドクルーザー300 Toyota Safety Sense
新型ランドクルーザーには、先進機能を付与した最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を採用。次のような先進安全性能が備わっています。
V6 ディーゼル ツインターボエンジン
V6 ガソリン ツインターボエンジン
新開発のV6ツインターボエンジン(3.5Lガソリン、3.3Lディーゼル)を採用し、従来型V8エンジンをも超えるクラストップレベルの動力性能とドライバビリティを実現。
また、環境性能についても、新開発のDirect Shift-10AT(10速オートマチックトランスミッション)の採用ならびにボディの軽量化により、従来型との比較で、車両使用時の年間CO2排出量を、グローバルの全台数分で約10%低減できる見込みとのこと。
現在公開されているランドクルーザー300のエンジン・トランスミッション諸元はこちら。海外仕様代表グレードの数値なので、日本での発売時には多少変更があるかもしれません。
排気量 (L) |
レイアウト | トランス ミッション |
過給 | 最高出力 (kW[PS]) |
最大トルク (N・m) |
|
---|---|---|---|---|---|---|
ガソリン車 | 3.5 | V6 | 10AT | あり (ツインターボ) |
305[415] | 650 |
ディーゼル車 | 3.3 | 227[309] | 700 |
新型ランドクルーザー300シリーズの価格については、まだ公式では発表がありません。2021年夏に発売予定とのことですので、近々発表があるのではないでしょうか。その他、詳細なスペックやグレードもこれからです。
【追記】ランクル300の価格決定しました。詳しくはこちら
グレードについては、公開されたこちらの写真に「GR SPORT」バッジがついていることから、GRスポーツモデルも発売されることが予想されています。