2021年1月21日 Posted by 編集部
この記事では、アルファード、ヴェルファイアのオークション相場の情報と今後の不安材料について解説します。
本日は、関東最大級のオークション会場の開催がある日で、通常でも出品台数も多く、忙しく、相場も動きやすい日です。
それに加えて、本日ある大手買取店が30系アルファード・ヴェルファイアを大量に出品をしており、結果として、30系アルファード・ヴェルファイアの相場が大きく下落しました。
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実は、ある大手買取店は、自社で中古自動車オークション会場を持っています。
そのオークション会場へ、ある大手買取店は、11月12月に他のオークション会場で落札した車両や、自社で買取した車両などを本日大量に出品していました。
ある大手買取店の会場トータルでは、30系アルファード・ヴェルファイアは150台以上の大量出品となりました。
ただでさえ出品台数の多い木曜日に、ある大手買取店の会場での出品が非常に多かったため、本日オークション会場全体の30系アルファード・ヴェルファイアの出品台数が特に多くなり、過去にないくらい忙しい日になりました。
ピークの時間帯には、弊社は営業チーム10人くらいで応札に参加していましたが、それでも出品台数が多すぎて押せないくらいになっていました。
R2登録の車両を高く買い切っていた競合の輸出業者は小さい会社で、応札を1人~2人で行っている会社がほとんどですので、とても全ての車を応札出来る量ではありませんでした。
加えて、今日のある大手買取店は金額かわまず売却優先という感じでしたので、競合の輸出業者が応札出来なかった車両が安く落札されていき、グレードや車両によっては、10~30万円ほど相場が下落しました。
その大手買取店は、なぜこんな出品の仕方をしたのか。。
明日も東海地方の大きな会場でオークションが開催されますが、ある大手買取店のオークション会場にも、50台弱30系のアルファード・ヴェルファイアが出品されています。
全体で、かなり多くの30系が出品されていますので、明日も相場がどうなるか心配です。
マレーシアでも不安材料が多い状況です。今年の分の輸入許可証がまだほとんど発行されておらず、買付けを続けている輸入業者のお客様の中でも、ペースを落とし始めているお客様が増えてきました。
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また、活動制限令のエリアのお客様(輸入業者)のお店には、来店がほとんどなく、暇なのでショールームでバドミントンをしているお客様もいるほどです。
活動制限令がもしも延長されれば、買付けを止めざるを得ないお客様が増えるのは間違いありません。
活動制限令中の街の様子は、下記の記事でご紹介していますので、ご覧下さい。
この状況で、相場の下落に拍車をかけないか特に心配なのが、トヨタのディーラーの投げ売りです。
過去の記事でもご紹介をしていますが、トヨタのディーラーは年度末に決算があり、決算に間に合うように大量にオークションへ出品をします。
トヨタディーラーは、下取りで安く仕入れているのと、決算に間に合うように換金をすることを重視しているため、例えば相場が400万円の車を、300万円で落札されても構わないような、投げ売りとも言える売り方をして、毎年相場に大きな影響を与えています。
関連記事:【注目】2020年4月中古自動車オークションの状況
今年は特に、H30登録の30系後期のアルファード・ヴェルファイアが投げ売りをされて、30系後期全体の相場が下落しないかが心配です。
今年は、3年前に発売された30系後期のアルファード・ヴェルファイアが、初の車検を迎えます。車検のタイミングで乗換をして、ディーラー下取りに出す方も少なくないと思いますが、それが投げ売りをされると、、
トヨタのディーラーは、下取り後、車検の残りが半年を切っていると、車検をきってしまいます。
つまり、車検のタイミングで下取りに出されたH30登録のアルファード、ヴェルファイアは、車検が少し残っていた車両も、全て車検がきれた状態で出品されることになります。
そして、国内の小売業者は車検がきれた車両をあまり買いません。
マレーシア輸出も先行きが不透明な中で、国内の小売業者もあまり買わない車両が投げ売りされると、一気に相場が落ちてしまう可能性があります。。
思い返すと3年前、30系前期が発売されて3年経過した年でしたが、トヨタディーラーの投げ売りで相場が急激に落ちてしまっていました。
3月末まで相場が維持できるのか、心配です。。
本日は、ある大手買取店の大量出品があり、相場が下落しました。更に、相場が下落しそうな不安要素がいくつもあります。
なんとかこのまま相場が維持できればいいのですが。年度末までに売却、お乗換をご検討されている方のご参考になれば幸いです。
▼その後のオークション動向▼