2021年5月31日 Posted by 編集部
コロナウイルスの感染拡大を受けて、マレーシアでは6/1~6/14の2週間完全ロックダウンを行うことになりました。この間、必要不可欠な経済・サービス部門を除き、全ての部門の操業が許可されないとのことです。
感染力の強い変異ウイルスの影響で新規感染者数が増えており、5/29には1日の新規感染者数が9000人を超えています。
マレーシアの人口は約3195万人で、東京の人口が約1396万人です。東京で最も新規感染者数が多かった時で1日約2500人でしたので、人口比を考慮して比較すると東京のピークの時よりも約1.5倍ほど感染が多いことがわかります。
5月中旬のハリラヤ・プアサで、親族で集まり大人数で食事を伴うお祝いをしたことが、感染拡大の原因の1つかもしれません。
今回のロックダウンは3段階が想定されています。
●第1段階
NSCがリスト化する必要不可欠な経済・サービス部門を除き、すべての部門が操業を許可されない。
●第2段階(第1段階の終了から4週間)
日々の症例を減らすことに成功した場合、第2段階の封鎖を実施する。大規模な人の集まりを伴わず、物理的距離を遵守できる一部の経済部門の再開を許可する。
●第3段階
第2段階が終了した後、第3段階に入る。現在施行されている活動制限令(MCO)を実施するもので、社会的活動は許可されず、ほぼすべての経済部門は厳格なSOPと職場への出勤制限を条件に操業が許可される。
引用元:https://www.tokutenryoko.com/news/passage/13299
感染拡大が減ってきた場合に第2段階の封鎖に入ることから、落ち着かなかった場合は第1段階の封鎖が延長されることも十分想定されます。これまでの傾向からも、6週間(第1段階の2週間+第2段階で予定されている4週間)は完全ロックダウンが続くと想定しておくくらいで良いかもしれません。
ENGのお客様の中には、買い付けをストップしているお客様が出てきています。輸出の競合他社の状況を聞いてみても、仕入れを止めている会社が出てきています。
オークション会場では通常通りの出品が予想されますが、仕入れを止める業者が増える一方で、早く車を売って換金したい業者もいることから、需要と供給のバランスでどれだけ相場が耐えられるかという感じになりそうです。
ここから完全ロックダウンが終わるまでは相場が上がる要因がなさそうですので、ご事情があってご売却をロックダウンが終わるまで待てないという方はお早目にご連絡いただければと思います。