2022年4月11日 Posted by 編集部
こんにちは。ENGです!
桜の季節があっという間に過ぎていく~。
葉桜になってきましたが、皆様お花見には行きましたか?
ENGは、昨日引越し作業を終えて
本日4月11日より、新しい麹町のオフィスにて業務を開始しております。
3月、4月は移転準備とオークションが忙しくて
更新が滞っておりました…(´・ω・)
申し訳ございません。
GWまでは、変更手続きなどでまだまだ
バタバタしそうな予感はいたしますが…
無事移転も終わりましたので、
今日からまた更新頑張ります!
皆様、今後とも
ENGをよろしくお願いいたします!
本日は、ロシアのウクライナ侵攻による相場への影響と、
売却を検討されている方へ向けて
売るタイミングについて書いていきたいと思います。
現在、日本からロシアへの中古車輸出は、ウクライナに侵攻したロシアに対する金融制裁の影響からほぼ止まっています。
ロシア向けに商売をしていた会社は、金融制裁により代金を決済できなくなってしまったので、船に乗せたはいいけど、輸入業者に売らずにキャンセルして日本にシップバック(輸出車を日本の港に返送する事)をしている状態です。
まだそれだけであれば良いのですが、中には代金を回収できていないにも関わらず、既に販売をして現地の輸入業者に書類と車を渡してしまっているケースもあります。
その場合は、ほぼ代金の回収は見込めないので、ロシアへ輸出していた輸出業者は、規模にもよりますが、数千万円~数億円の未回収が発生しかねない状況です。
リーマン・ショックが起こった2008年の時も、ロシアの輸入業者がお金を払わずに逃げたケースが多発していましたので、また同じようなことになってしまいかねない状況かと思います。ENGではリーマン・ショックの前から現在まで、ロシアへの輸出は行っておりませんが、同業者としてこういった事態は非常に胸が苦しいです。
今回の経済制裁でロシア国内の経済悪化により、車の販売にも悪い影響はあるでしょう。
金融制裁で払いたくても払えないし、いずれ解除されるにしてもルーブルの下落で輸入業者が相当ロスをすることになるので、ロスをしてまで売り、さらに、そのお金を日本の輸出業者に払うかというと…期待はできないでしょう。
現在、ロシア向けに輸出された車はロシアの港に降ろさず、そのままUターンして日本の港に戻ってきている為、港は返ってきた車であふれかえっています。
その影響から、その他の地域へ輸出される予定の車を港へ搬入する事が難しい状況で、ENGの使用している港のヤードは幸い搬入ができていますが、船会社や乙仲業者との関係性が薄い、比較的規模が小さい輸出業者は、港への搬入を止められていると耳にします。
ロシアの影響は他の国へ輸出している業者にとっても、対岸の火事ではない状況になりつつあります。
また、返ってきたロシア向けの中古車は、オークションに戻しても買い手が少ないため、選択肢としては大幅にロスをしてでも換金をするか、換金せずしばらく在庫として保管しておくかのどちらかになってしまう状況です。
先日、ロシアに輸出していた大手輸出業者が、オークションで買った値段の100-200万下で換金しているのを見ましたが、先ほどもお伝えいたしましたが、ロシア向けに輸出している会社は今とても厳しい状況かと思います。
一方で、マレーシアはコロナによる経済の落ち込みを支えるために、6月までの減税策を行っています。
その影響もあって、現地の販売はとても好調で、ここ10年くらいの中でもマレーシアのセールスは一番良いのではないかと思います。
こちらのブログでもアップしてる通り、弊社の1-3月は毎月の取り扱い台数が過去最高レベルで、ありがたい事にマレーシアのお客様からは、車が足りない状況が続いている為もっと輸出して欲しいと現在もオーダーをいただいています。
さらに、マレーシアにもロシアにも輸出している会社数社が、資金繰りの悪化からマレーシア向けの買い付けをストップしている為、その買付けをストップしている会社からメインで仕入れている輸入業者の方から、弊社の海外営業担当へ車を売って欲しいと連絡がありました。
既存のENGのお客様だけでも台数がまだまだ足りずにもっと輸出してほしいと言われてるので、うれしい悲鳴です。
この特需は6月の減税策が一巡したら一旦落ち着いてくる事が予想されますので、売却のタイミングはGWまでが勝負ではないでしょうか。
それ以降は相場が更に下がってくる事が予想できますので、現在売却を検討されている方はお早めにご相談下さい。
▷査定依頼はこちら